月曜日夫婦飲み会:また違った日本の飲み文化

日本の飲み文化のイメージと言えばバーに並ぶダークスーツの「サラリーマン」 や、賑やかな居酒屋のテーブルを同僚たちと囲むといったものだろう。特に東京のバーは、男達が仕事と家庭両方から脱出する「第三空間」となる。
しかし、西荻近辺の飲み屋では一般的な街の飲み文化と異なるパターンが見られる。

Upimは穴場的な小料理屋。最大12人 にサービスを提供できるイタリアンダイニングバーだ。外見は普通の一軒家。だが、中に入ると料理とワインを紹介する黒板と料理道具のみのシンプルな内装の店である。マスターの加藤さんが、イタリアの田舎風料理を提供している。彼は、10年間、吉祥寺にあるライブハウスStringsで料理長を勤めた。そして、三年前、吉祥寺より家賃が安価である神明道路沿いに自分の店を開くことにした。週末の夜は若い女性が店を手伝うが、月曜日彼は一人で切り盛りしている。

我が家は今年、妻の仕事が忙しく、月曜日の夜はしばしば父と娘の食事会となった。そして、わたしと娘にとって、近所のUpimは一番人気の月曜日の台所となった。もちろん、妻もたまに加わる。そのうち、他の常連客達とも知り合いになった。常連客仲間の多くは、近くに住んでいるカップルだ。みな、仕事から帰ると、ちょっとブルーな月曜日の気分を軽くしたく、ワインで何杯も乾杯をする。

月曜日の常連達のなかに、寿司屋の主人と彼の妻もいる。月曜日は、荻窪にある彼の寿司屋の定休日なのだそうだ。
他には若いプロ棋士のだんなさんと編集者の奥さん、小学校の先生と幼稚園の園長さん夫婦もいる。また、別のカップルはたまに11歳の息子を連れてやってくる。
同じ 11歳である私の娘は、この店のクリスピーな生地のピザ、香ばしい焼き野菜と旨みいっぱいのイタリアのソーセージを愛している。

月曜日であるが、私たちもみなも結構飲む。美味しいワインを一杯や二杯でやめるなんてことはできない。飲みながら、我々は、家族、小学校の部活、西荻について、と、いろいろな話をし、これまで何度も何度も言い合った同じギャグやジョークを繰り返しとばす。
月曜日の Upimには、日本人の飲み文化のまた違ったパターンが見られる。 確かに、仕事と家庭の 間の「第三空間」であるが、そこは家族からの脱出空間ではない。家族にとっての「第三空間」であろうか。(ファーラー、木村、7
月15日2015

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