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仲通り商店街の今、そして未来は? 

この終戦後の何もなかった時代から営業を続ける老舗店は、今、地上げ屋に苦しめられている。

「今は再開発とかかかってるからねぇ…。ここの地面を買い取った人がいるのよ。このクリーニング屋さんからここ。ぼくんところはこの真ん中の部分だけが自分ところなので、買えなくて、あと借りている部分を買っちゃったンですよ。17日に判決がある。向こうが一年間大家さんが変わったのに振込先を知らせなかったんですよ。一年たってから知られせて来て、知らせてなかった一年間は払ってないから出て行ってくれって。だから、隣の花屋さんは一月に判決が出て勝ったんですよ。うちは十七日に判決が出るけど弁護士さんが勝つからって。地上げ屋( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8A%E3%81%92%E5%B1%8B )  かなんかが圧力欠けてて。地上げにあってる。だからね、ほんと危ないんですよ。ここ。うちの部分がちゃんとあるからできないんですけど、ここ、つながっている物件だから。だから半分。うちの部分は四十パーセントぐらいしか権利がないんですよ。十パーセント足して半分あげるから、新しくたつお金を出すから、全額ではないんだけど、出てってくれないかっていう話になってる。うちのところは離れると、こうつながっているからどうしようもできないから、十パーセント多くするから出てってくれっていうことなんですよ。(出て行ったあとは)いくらか建てるお金ぐらいあげるから、自分で建ててほしい。それか出て行ってほしい。」

仲通りの他の店はどうなのだろうか。

「他は借りているだけだから。花屋さんも。立退料がある程度になれば出て行ってもいいって。地面を平らにして、どこか大きな、三菱地所とかに売りたいのよ、地上げ屋さんは。安く買って高く売る。そういう商売だから。」

「知ったのはね、二十三年くらいにね隣の日本そばの鞍馬さんとかダンテさんとかも集まって、地上げ屋さんの、その人じゃなかったんだけど、鞍馬さんとこで話し合い、それが二十三年くらいに始まって、悪い人が買うっていうことになってから。隣のラーメン屋に、ものすごくやりてのお兄ちゃんの角田(つのだ)君ていうのが会長になったの。そういうところに買い占められたら困るっていうんで、杉並区役所で調べたら、その地上げ屋さんが全員のハンコをついたので、この通りの閉鎖できますか?っていう願いを出してたの。こっち買ってしまって、そうすればここ私道だから、ここ閉鎖してしまって通りをなくしてしまいたいって。そんなことを隣のお兄ちゃんがかぎつけて、これは大変なことになっちゃうって、吉祥寺の都市づくりの専門の弁護士さんに、そこへ依頼しようって。町会全体で。最初、着手金五十万払って、町会費で払って、それで始めたんだよね。そっからこっちの通りを全部買おうとしてたんで(鞍馬やダンテがある通りと、オークランドの通り)。だけどいろいろ交渉やったけど向こうがうまくいかないと、こっちはたまたま大家さんが年寄りで、そこへ訪ねて行ってとられちゃった。それで大変になっちゃった。」

「商店街の役員で全員で弁護士の先生のところに行ったたんだけど、それが一段落して、そいつらが(地上げ屋が)、今の(オークランドがある土地を)買うやつに任せちゃって。それからが今度は個人の裁判になってるから、町会でやらないで個人個人でって。で、四十万円の着手金払って、弁護士さんにやってもらって、一年くらいごたごたやっているうちに裁判起こされて。一年間払っていないのがあるでしょって。七十万払って。集団をばらばらにして、裁判などを仕掛けて怖がらせて、もういいやにさせる手口。十七日に急展開するかもしれないですよね。半分くれて全部は出さないけど建てる費用をくれるっていうなら、弁護士の先生もそれはありじゃないですかって。おんなじ建物により離れたほうがいい。そのほうがいいって。最後、裁判が勝つまで通り過ぎるまで。ちょうど今大詰めです。」

 

 

道を広くしようという計画は以前からあるが、地上げ屋は地価が上がると踏んで強引に地上げを行っている。

 

では、今後、再開発は進むのだろうか。

「でも難しいんじゃないかな。高円寺は中止というか、延期になってる。もう計画で決定されているから中止にはできない。」

「会長は昔果物屋さんの小林さん。小林さんも説明会には出るけど、無理なんじゃないとーって。小林さんのところは地上げは来てない。うちのところ。うちのところが真ん中だけ持ってるから、変なところだから狙われちゃったんだ。おばあちゃんが持ってたけど、二十三年、何年か前に亡くなったから。権利がなくなって…。そういうところを法務局に行って、悪い人たちが買っちゃおうって。あそこのクリーニング屋さんもね。まず二階建てにするって言ってても、ああいう人たちは建てないから。(まずは更地にする)そう。だからうちを買っても契約はしない。新しい大家さんと。契約しちゃうと権利が出ちゃうから出て行ってもらえない。」

「裁判は費用が弁護士さんに最初着手で四十万。それは返ってこない。裁判を起こされると七十万。それは勝てば全額じゃないけど返ってくる。弁護士さんは勝てば成功報酬。ではもう、全然関係ない七十万払って、もしかしたら勝てば三十万くらい戻ってくる。そうやって嫌がらせをするんですよね。精神的に金銭的に。毎日弁護士さんのところに行って打ち合わせをして…。ものすごく細かい作業。父親の代からやってて一つの一棟建ての建物だから居住権というのは七十年たっているから。昨日借りたではなく。そこで商売やっているから。クリーニング屋さんも。お金を相当払ってあそこ出てるから。でもあそこの豆の木のところの隣におうちを、そういう交換条件で。でも、最初の角だから少しでもお金を払ってとっていきたかったんだろうね。(目的は全部買って)大きいところに売りたい。」

「地上げ屋は安く買いたいからね。それなりに区が買い上げて道を広くしたいみたいだけど、これだけ買うのはね…。個人の持ち物だった。借家の人もいて、うちも半分借家。ちょっと複雑だから。店の中に借家の部分とうちのものがある。だから悪い人が狙いやすい。土地を持っていたのは昔の地主さん。横山さんという、昔お風呂屋さんをやっていた人が持ってたんだけど。高知のほうから来た。戦前。横山通りっていう通りの名前もついている。その人が子どもがいなかったので姪っ子さんとかが。そのおばあちゃんがこの間なくなって。」

そのなくなった地主のおばあちゃんから地上げ屋が権利を買い取ってしまったのだ。

 

多田さんの店の事、商店街の現状についてうかがった。現在、仲通り商店街で店を出し、そこに住まいもあるのは三件だけだ、

「ここと文房具屋さんと、花屋さん。そんなもんかなー。どうしてなのか、それは結局、後継ぎがいないというのと、あとはやっぱり経営的に難しい。大きな大規模店とか、お花だとかなんだとか難しい。西友で買われたり、あとは需要がなくなってるのかねぇ、個人の店とか。服だとユニクロとか。ファッションビルとか。(でも、街中でもそんなに買い物してないような…)してないねぇ…。消費自体が本当に厳しくなってきてますよね。先のことが心配だからみんな使わないのよね。お金をね。将来に向けて貯めておこうって。この十年間くらい。消費税が上がるので。上がる前にみんなわーって買い集めて。化粧品屋さんなんかも消費税が八パーセントから十パーセットになるとき、角の。上がる前の月はそれまでの記録ぐらい高かったのが、あとはガクッと。」

 

オークランドの向かいにはファミリーマート、日高屋、ドトールコーヒーとチェーン店が並ぶ。チェーン店の様子についてもうかがった。

「チェーン店は海外からの従業員、ベトナムとか中国だとか。人件費が安い。ファミリーマートは従業員はベトナム人。店長は中国人の王さん。王さんの日本語めちゃめちゃうまい!中国でも相当優秀な方なんじゃない?アクセントだとかなんだとかも。昔、マッサージてとかマニュキュアつけてくれるところとかの店でたまに中国のやり手の店長とかいたけど、やっぱり日本語も下手だし、やっぱり日本の商店街費をとるっていうのも…。説明して、ちゃんとわかっているんだろうけど、そんなの払いたくないから。アーケードの電気代とかなんだとかあるからって説明してもお、『わかんない』って。王さんは初めから全部理解しているの。払うし、いろんな会計もっていっても、『あーご苦労様です』って。すごいよ。そうです。ファミリーマートの従業員です。直営店。いろんな日本の商業のやり方などを理解して。日高屋なんかもベトナムの人が調理して、て人はインド人。なかなかかなり相当教育されてますね。細かい注文とか。若干間違えたりすることもありますけど、でも、お客さんはみんな西荻の人だから大らかだし。店員が中国かベトナムかインドの人。中で作ってるの人もベトナムかインドの人ですね。量なんかも前日本人がやっていた時よりも多い。多分自分たちの食べる量っていうのが日本人みたいに少なくないからね、きっと。チャーハンとか頼むと、え、大丈夫なのこれ?っていうくらい。逆にいい場合もある(笑)。ドトールコーヒーとか携帯電話の店は日本人じゃないとだめだけどね。」

しかし、

「チェーン店も厳しいですよね。何件も変わりました。家賃が高いんですよ。ものすごく。六十七万とか…。」

 

ここは狭い敷地であるにもかかわらず家賃が高い故、個人店の出店が難しく、また地上げ屋に狙われてしまう場所なのだ。

最後に、商店街の今後についてもうかがってみた。

「将来は…どなんだろうね…。自分の希望としては、新日鉄不動産っていう全部の開発にかかわってるんだけど、そこが最初は全部買ってくれるはずだったんだよ。その悪い人たちから。九千万くらいで買ったのを一億五千万くらいだったら新日鉄が買ってあげるっていってたのがもっと狭くしないと難しいって。会社内で、今反対運動なんかがあるから、そういうところを買うのは嫌だって。でも、新日鉄が買ってくれたらいったんリニューアルして傷んでるところ直して、貸してあげるって言ってたの。それならいいかなぁって。うちはうちで真ん中だけ貸してそれでもいいかなって。(新日鉄は手を引いたのか?)そうですね。西荻街づくり委員会からいったん手を引いたみたい。完全ではないんですけど。新日鉄が杉並のほうからコンサルタントを正式に連れてきてあそこの三ツ矢酒店の上で毎月やってたんですよ。地権者だけ集めて。すごくいい感じでやってたんですけど。」

 

「反対運動が出ちゃって。北口のさっきのこのあたりの民家の人たちが動きたくないって。青梅街道のこの辺の普通の民家の人たちが、何人かが。じゃ、てそれに同調した三人灯の兄ちゃんたちがデモやったりしはじめちゃって。それで新日鉄はだめだなぁって。それがなかったら、いったん買い取ってそういう悪い人たちに手を引かせて完全な開発リニューアルって、しばらくは十年くらいで進めましょうってなってたんだけど。上には子どもの託児所が足りないから、三階建ての簡易的なものを入れて建てましょうって。そうしたらうちも、狭くなってもいいねぇって言ってて。手を引いたのが…二年前くらいかな。変なのが買い付け始めて、道路の拡張事業が本格的になり始めたんで、その頃、新日鉄の町の開発の図面みたいなのが、化粧品屋のだんなが反対運動みたいなところに仮図面を持ってちゃったんですよね。(化粧品屋)は賛成派だったけど。反対運動のほうにも出てて、そのときにもってっちゃった。裏の飲み屋が真っ平になっているやつ。それが流出(Twitterに載っていたもの)。それが作ったのが新日鉄が、簡単に作っただけの図面だったのに、それを書いたのはだれだ?ってことになってしまって、それから新日鉄が手を引いた。新日鉄は西荻のいいところを残しながらリノベーションしましょうとしてたのに。それこそまた先にはもっと大きなものを建てるようになるとは思うけど、まずは直しながら折り合いをつけながらやろうっていうことだった。それでつまづいちゃった。出しちゃったから。わざと出したわけじゃないから責めれない。良かれと思ってやったのが。みんな賛成だった。ガラッと変わるんじゃなければいいんじゃない。古い建物だし、駅前には幼稚園が必要だし。幼稚園は杉並区で作るかもしれない。駅の近くだから。二階か三階くらいに。三階建てのビルにして。一階が店舗で。簡単な建物で。」

 

反対する人、賛成する人、誰もがいい町に住みたいと思うものの、気持ちを一つにするのはほんとうに難しいことだ。西荻の町の空気感が愛する者たちとしては、今後のことが心から気にかかるところだ。地上げの話も今後、あちらこちらで出始めるのではないかと思われる。

 

西荻町学としては、町が変わろうとしているこのとき、その変化を見、どのようにかかわっていけるかを考えていく。(ファーラー・ジェームス、木村史子、3月23日2020年)